蔵敷区(クラシック) [懐かしの名店]


クラシック外観

喫茶レストランブームの火付け役

徳島市南島田町に、木とレンガを多用したクラシカルな中にも老若男女に好まれやすい店の「蔵敷区(クラシック)」がオープンしたのは昭和52年、それまでは純喫茶や珈琲専門店、食事はドライブインと呼ばれる店が主流で、喫茶店で食事ができる店は数えるほど。そんな中、プロの洋食コックが料理を作る、喫茶店(コーヒー&レストラン)の出現はセンセーショナルで、一気にブームとなっていく。
13テーブル52席で1日10回転、来る日も来る日も500人分以上のおしぼりを巻いていた。使うコーヒーは1日5kg(500~600杯分)、ドリップで何時間も点てっぱなし。今のようにマシンもなく、手で点てていたというからなお驚く。2000万円以上かかった建築費も10ヶ月で取り戻すほどの大盛況だったことから、この店を模した店が徳島県内に次々と出来ていく。

オーナーは徳島の喫茶レストラン全盛時代を築きあげた伝説の人。

当時のクラシックスタッフ

当時のクラシックスタッフ

この「本格派のコーヒーと食事が同時に楽しめる店」として一躍人気を集めたこの店のオーナーは鈴江徹氏(昭和19年生まれ、現株式会社フィット会長)。喫茶店が好きだったという鈴江氏自ら設計・施工した。店名は鈴江氏の趣味がクラシックカーコレクションであることから名づけられた。これを皮切りに次々と店舗建築の依頼が舞い込み、“鈴江氏(スズケン工業)が手がけた喫茶店は必ず流行る”という伝説を生むことになった。果ては青森から山梨県と他県にもおよんだという。

昭和62年クラシック

昭和62年クラシック






昭和52年~63年まで存在した、徳島の喫茶業界の歴史を語る上で、はずすことのできない超有名店である。